東禅寺(熊本県上益城郡御船町上辺田見)境内
立派な門の左手に熊本隊士の墓はある。御船の戦いで戦死した正垣鍬五郎、磯野忠躬、下田文次郎三名の墓碑。
西南の役熊本隊士の墓がある東禅寺は、辺田見山の緑にすっぽり包まれた上益城郡内最古の寺院です。南北朝時代の正平25(建徳元年、1360)年につくられ、初めは浄水院と呼ばれて天台宗に属していました。その頃の六地蔵塔などは、同寺の山門側にあります。その後、永禄7(1564)年に御船城主甲斐宗運の菩提寺として再興され、川尻の大慈禅寺より洞春和尚を招いて禅宗となりました。このため、宗運の位牌と遺品などのゆかりの品が、大切に保存されています。