阿蘇郡阿蘇町二重峠
現在は、大津町から小国町へ通じる通称「ミルクロード」(一般県道339号)と阿蘇市と菊池市を結ぶ道路(主要地方道23号)が交差する地点が峠となっている。
薩軍は2月26日、大津から豊後街道二重峠に進出。4月21に撤退するまで豊後口から熊本城へ向かう警視隊を阻止した。3月18日警視隊が二重峠に進出、この周辺で激突、峠の上に布陣していた薩軍が有利な展開に持ち込み、警視隊は撤退。薩軍は追撃し、現・南阿蘇村まで進出した。
3月18日、黒川口の戦いは熾烈を極め、警視隊・薩軍共に多くの死傷者が出た。この戦いで佐川官兵衛等が戦死、警視隊はこの地から撤退した。
二重峠は大分と熊本を結ぶ豊後街道随一の難所で、参勤交代の際大名行列の一行は、最小でも600人最大で2,700人が隊列を組み峠を越したそうな。