吉次峠;公園中腹にある
谷村伍長は熊本城が薩軍に包囲されたとき、2月25日に連隊長の命令で城を脱出した。なべ炭を全身に塗りぼろを着て、農夫に変装し深夜城を出た。谷村伍長は本妙寺(熊本市)の裏山に出て、玉名市高瀬の官軍本営に向かった。途中薩軍に捕えられたが、運良くのがれた。また吉次峠では、佐々友房の隊にもつかまっている。しかし、2月28日高瀬の官軍本営に到着し、野津少将に城中の様子を報告し目的を達したのである。その後、3月4日田原坂の戦いに参加して戦死した。 年25才。
大正13年2月11日改めて功績をたたえ、従五位が贈られた。